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★発作性の呼吸困難、喘鳴、咳などの症状がある方へ★ 呼気中に含まれる一酸化窒素濃度(NO)を測定することで、気道の炎症具合や炎症を抑えるお薬の効果などを知ることができます. |
■症状 呼吸困難の発作や喘鳴(ゼーゼーやヒューヒューと音を立て息苦しくなる状態)や咳などの症状をおこします.多くは気管支にアレルギー反応が起きて発症します.その他にも、運動や薬剤が原因となって発症することがあります.咳嗽や呼吸困難感が、季節、天候、ストレスなどで一日のうちに、また日において変動するのが特徴です. ■検査 肺機能検査、呼気ガス分析(呼気中一酸化窒素測定)、血液検査(末梢血好酸球、非特異的IgE) ■治療 喘息の治療については、気管支を拡げる気管支拡張剤と気管支の炎症を抑えるお薬を吸入や内服にてコントロールしていくことが一般的です.喘息発作では、それらの作用のお薬を点滴で治療することがあります. お子様の代表的な呼吸器疾患としても知られていますが、成人になって発症することもあります.喘息の症状が疑われる場合は、ぜひ当院にご相談ください. |
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★空気を吸い込んだときの肺の膨らみや、 肺年齢などが調べられます★ 1)肺気量分画検査:肺の膨らみやすさである肺活量を主に調べます.間質性肺炎などの進行で低下します. 2)フローボリューム検査:上気道や末梢軌道の閉塞や狭窄の有無を調べる検査で、喘息の診断や肺気腫の程度を把握するのに有効です.喫煙などで低下が早まります. |
■COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease:慢性閉塞性肺疾患)の定義 COPDの我が国の定義としては、タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することなどにより生じた肺疾患であり、呼吸機能検査で気流閉塞を示す.気流閉塞は末梢気道病変と気腫性病変がさまざまな割合で複合的に関与し起こる得る.臨床的には徐々に進行する労作時の呼吸困難や慢性の咳・痰を示すが、これらの症状が乏しいこともある」 (日本呼吸器学会COPDガイドライン作成委員会編) タバコ煙はガス成分と粒子成分からなり、それぞれの有害成分が気道に炎症を起こします。 炎症の進展により、末梢性に肺胞を破壊して気腫性病変を、中枢性には気道壁の炎症の拡大による気道病変を起こしCOPDに至ります。両病変の進展をCT所見、肺機能検査による1秒量と1秒率の低下として反映され、徐々に進行する呼吸困難(息切れ)の症状として顕在化します. ■症状について ・特に労作時に生じる慢性の息切れ、呼吸困難などの症状. ・多少のいい日もあれば、悪い日もあるが、症状は持続している. ・慢性の咳.痰。 ・明確な決め手になる症状がない. ・一般に治療しても年単位でゆっくり進行・悪化する. ■治療について COPDの初期段階で、喫煙されている方には、まず禁煙からはじめていただきます.呼吸器症状の段階によって、長時間作用型抗コリン吸入薬や長時間作用型ベータ刺激吸入薬などの薬物投与による治療を行うことがあります. 自覚症状が無くても、特に喫煙されている方は、COPDである可能性があります。出来るだけ早い段階で当院にご相談ください. |